新規な遺伝子検査プロトコール開発とアルコール代謝関連遺伝子多型への応用

「緒言」PCRを応用したsingle nucleotide polymorphism(SNP)タイピング法としてallele specific primer-PCR(ASP-PCR), PCR-restriction fragment length polymorphisms (PCR-RFLP), TaqMan PCR法などがある. これらの操作においてはサンプル中のPCR阻害物質を除去するためDNA抽出・精製のステップが不可欠である. しかし, このDNA抽出・精製ステップは高回収率のもと迅速性, 簡便性, 廉価が求められる臨床応用研究においては, 操作上の大きな障害となっている. われわ...

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Published inYAKUGAKU ZASSHI Vol. 139; no. 8; pp. 1111 - 1119
Main Authors 今井, 美穂, 競, 和佳, 坂口, 友唯, 山村, 美和子, 河井, 沙由梨, 村田, 成範, 市川, 厚, 木下, 健司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本薬学会 01.08.2019
日本薬学会
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Summary:「緒言」PCRを応用したsingle nucleotide polymorphism(SNP)タイピング法としてallele specific primer-PCR(ASP-PCR), PCR-restriction fragment length polymorphisms (PCR-RFLP), TaqMan PCR法などがある. これらの操作においてはサンプル中のPCR阻害物質を除去するためDNA抽出・精製のステップが不可欠である. しかし, このDNA抽出・精製ステップは高回収率のもと迅速性, 簡便性, 廉価が求められる臨床応用研究においては, 操作上の大きな障害となっている. われわれは, TaqMan PCR法を例に, 血液・唾液などの液状の生体サンプルから従来のゲノムDNA抽出・精製を行わずSNPタイピングを行う新規な遺伝子検査プロトコールについて検討を行ってきた. これまでに得られた成果は次の3点に要約される.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.19-00016