腰痛と日常生活アンケートから日常生活指導法の検討

1. 目的 筆者が担当している製造工場では, 平成17年度より, 職場体操の導入や作業姿勢改善教室などの骨格筋異常による腰痛や作業性の腰痛に対する取り組みを中心として実施している. しかし, 全国で2,500万人いる腰痛患者のうち, 「原因のはっきりしない腰痛」が80%を占めるといわれている. そこで日常生活と腰痛者の関連性を調べるため, 平成19年6月に腰痛の有無と日常生活についてのアンケートを実施した. この結果から, 今後の腰痛対策の方策を検討したので報告する. 2. 方法 健康診断時に全社員(50名:男性49名・女性1名, 平均年齢36.7歳)に, 現在の腰痛の有無と日常生活(体重・食...

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Published inThe Journal of Japan Mibyou System Association Vol. 13; no. 2; pp. 301 - 302
Main Authors 野々村, 瑞穂, 谷上, 敏枝, 入谷, 智子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本未病システム学会 2007
Japan Mibyou System Association
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ISSN1347-5541
2185-2162
DOI10.11288/mibyou1998.13.301

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Summary:1. 目的 筆者が担当している製造工場では, 平成17年度より, 職場体操の導入や作業姿勢改善教室などの骨格筋異常による腰痛や作業性の腰痛に対する取り組みを中心として実施している. しかし, 全国で2,500万人いる腰痛患者のうち, 「原因のはっきりしない腰痛」が80%を占めるといわれている. そこで日常生活と腰痛者の関連性を調べるため, 平成19年6月に腰痛の有無と日常生活についてのアンケートを実施した. この結果から, 今後の腰痛対策の方策を検討したので報告する. 2. 方法 健康診断時に全社員(50名:男性49名・女性1名, 平均年齢36.7歳)に, 現在の腰痛の有無と日常生活(体重・食事の摂り方・睡眠など11項目)のアンケート(表1)(回収率100%)を実施した. 3. 結果 生活習慣で良かったと思われる項目は次のとおりであった(以下腰痛あり, 腰痛なしの順で表記する). 「同世代の同性と比較して歩く速度が速い(28.6%・44%)」「日常生活において歩行または同等の身体活動を1日1時間以上実施している(23.8%・28%)」「睡眠で休養が得られている(33.3%・64%)」「朝食は抜くことが少ない(81%・88%)」であった.
ISSN:1347-5541
2185-2162
DOI:10.11288/mibyou1998.13.301