壮中年期における野菜料理摂取に関する自己申告と食事記録の関連
【目的】自己申告による野菜料理皿数と,実際に食べている野菜料理の量,サイズ,及び種類の関連を検討すること。 【方法】埼玉県内4市在住の30~50歳代384名(男性165名,女性219名)を解析対象とした。質問紙にて1日に野菜料理を何皿食べているか(1皿は小鉢1コ分程度)を質問し,「5~6皿」「3~4皿」「1~2皿」「ほとんど食べない」で回答を求めた。料理レベルの単位として食事バランスガイドのサービング(SV)を用い,1 SVの基準は野菜重量 70 gとし,2日間の食事記録から「野菜料理SV数」を算出した。さらに料理毎に算出した野菜料理SV数を4つの「野菜摂取SVカテゴリー」に区分した。次に野菜...
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Published in | 栄養学雑誌 Vol. 71; no. 6; pp. 311 - 322 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
2013
日本栄養改善学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0021-5147 1883-7921 |
DOI | 10.5264/eiyogakuzashi.71.311 |
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Summary: | 【目的】自己申告による野菜料理皿数と,実際に食べている野菜料理の量,サイズ,及び種類の関連を検討すること。 【方法】埼玉県内4市在住の30~50歳代384名(男性165名,女性219名)を解析対象とした。質問紙にて1日に野菜料理を何皿食べているか(1皿は小鉢1コ分程度)を質問し,「5~6皿」「3~4皿」「1~2皿」「ほとんど食べない」で回答を求めた。料理レベルの単位として食事バランスガイドのサービング(SV)を用い,1 SVの基準は野菜重量 70 gとし,2日間の食事記録から「野菜料理SV数」を算出した。さらに料理毎に算出した野菜料理SV数を4つの「野菜摂取SVカテゴリー」に区分した。次に野菜料理を単独料理11種,複合的な料理3種に分類し,野菜料理皿数の回答4群別に分析した。 【結果】男女共に自己申告野菜料理皿数が多い者ほど野菜料理SV数が多かった(男性p<0.001,女性p=0.003)。最も多く食べている野菜摂取SVカテゴリーは 1 SV区分(0.65~1.24 SV)で(男性p=0.014,女性p=0.006),男女共に「ほとんど食べない」以外で1品/日/人以上食べていた。また,野菜料理皿数が多い者ほど単独料理の摂取品数が多かった(男女共p<0.001)。 【結論】野菜摂取量増加のためには,1 SV区分の野菜料理や,単独料理を食べるといった,より具体的な食べ方の推奨が必要と示唆された。 |
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ISSN: | 0021-5147 1883-7921 |
DOI: | 10.5264/eiyogakuzashi.71.311 |