野球のバッティングにおける下肢および体幹の力学的エネルギーの流れ

「1. 緒言」野球のバッティングの指導において, 下肢の動作は重要視されることが多い. 野球のバッティングに関する指導書の記述を抽出した研究においても, 指導における意識の対象は身体部位では下肢についての表出数が最も多かったと報告されている(金堀ほか, 2012). 野球のバッティング動作中における筋電図を測定した研究では, 下肢の高い筋活動レベルが報告されている(Nakata et al., 2013 ; Shaffer et al., 1993). Nakata et al. (2013)は, 熟練者は未熟練者よりも下肢の筋活動レベルが高いことを報告し, 熟練者が下肢の筋を効果的にスイング...

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Published inTaiikugaku kenkyu Vol. 62; no. 2; pp. 575 - 586
Main Authors 中島, 大貴, 堀内, 元, 桜井, 伸二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Tokyo 一般社団法人 日本体育学会 01.01.2017
日本体育学会
Japan Science and Technology Agency
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ISSN0484-6710
1881-7718
DOI10.5432/jjpehss.16095

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Summary:「1. 緒言」野球のバッティングの指導において, 下肢の動作は重要視されることが多い. 野球のバッティングに関する指導書の記述を抽出した研究においても, 指導における意識の対象は身体部位では下肢についての表出数が最も多かったと報告されている(金堀ほか, 2012). 野球のバッティング動作中における筋電図を測定した研究では, 下肢の高い筋活動レベルが報告されている(Nakata et al., 2013 ; Shaffer et al., 1993). Nakata et al. (2013)は, 熟練者は未熟練者よりも下肢の筋活動レベルが高いことを報告し, 熟練者が下肢の筋を効果的にスイング動作に動員していると考察している. Shaffer et al. (1993)は, 投手側の踵部接地からスイング中盤にかけて左右のハムストリングスおよび捕手側の大臀筋の活動レベルが高いことを報告し, 下肢の筋群がパワーの発生に貢献すると考察している.
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ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.16095