Direct Anterior Approachによる大腿骨頚部骨折の治療経験

当院では脱臼予防指導負担の軽減,術後早期歩行能力獲得を目的に,大腿骨頚部骨折に対してはdirect anterior approach(以下DAA)による人工骨頭置換術を行っている.対象は2009年10月以降の1年間に手術を行った29例(男性5例,女性24例).手術時年齢は77.9±8.4歳(59~92歳).骨折型分類(Garden分類)はstage3型9例,stage4型19例,不明1例である.変形性股関節症に対するTHAと比較して,展開がやや困難であり,術中合併症が多い印象であった.侵襲の少ない優れた展開法であるが,術前ADL,既往症を考慮して選択するべきである....

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 61; no. 1; pp. 32 - 35
Main Authors 島田, 隆太郎, 中村, 雅洋, 川村, 英樹, 野尻, 良基, 中川, 雅裕, 林, 協司, 川村, 英俊
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2012
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Summary:当院では脱臼予防指導負担の軽減,術後早期歩行能力獲得を目的に,大腿骨頚部骨折に対してはdirect anterior approach(以下DAA)による人工骨頭置換術を行っている.対象は2009年10月以降の1年間に手術を行った29例(男性5例,女性24例).手術時年齢は77.9±8.4歳(59~92歳).骨折型分類(Garden分類)はstage3型9例,stage4型19例,不明1例である.変形性股関節症に対するTHAと比較して,展開がやや困難であり,術中合併症が多い印象であった.侵襲の少ない優れた展開法であるが,術前ADL,既往症を考慮して選択するべきである.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.61.32