日本における生活季節期日の全国分布の推定

本研究は,生活季節の開始日・終了日の等日線図を導出することを目的とする.京都市域在住の男女各 111 人に対し,毎週日曜日に 21 の行為についてのウェブアンケート調査を 1 年間続けた.アンケート調査と同期間に,京都で気温・湿度・風速・長短波放射量の気象観測を行い,これらのデータを基に体感温度 ETVO を算出した.日平均 ETVO に対する生活季節の実施率の散布図より回帰式を算出し,回答者の 20% または 80% がその行為を開始・終了する日(初日 20/80%・終日 20/80% と称す)の ETVO(初日 20/80%ETVO・終日 20/80%ETVO と称す)を算出した.全国 8...

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Published inNihon Seikishō Gakkai zasshi Vol. 54; no. 4; pp. 111 - 134
Main Authors 住里, 公美佳, 長野, 和雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Izumo City 日本生気象学会 01.03.2018
Japan Science and Technology Agency
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Summary:本研究は,生活季節の開始日・終了日の等日線図を導出することを目的とする.京都市域在住の男女各 111 人に対し,毎週日曜日に 21 の行為についてのウェブアンケート調査を 1 年間続けた.アンケート調査と同期間に,京都で気温・湿度・風速・長短波放射量の気象観測を行い,これらのデータを基に体感温度 ETVO を算出した.日平均 ETVO に対する生活季節の実施率の散布図より回帰式を算出し,回答者の 20% または 80% がその行為を開始・終了する日(初日 20/80%・終日 20/80% と称す)の ETVO(初日 20/80%ETVO・終日 20/80%ETVO と称す)を算出した.全国 836 の観測地点の日平均 ETVO が算出した初日 20/80%ETVO・終日 20/80%ETVO と一致する日をその地における初日 20/80%・終日 20/80% と定義し,初日 20/80%・終日 20/80% の生活季節の等日線図を作成した.1950 年代の炬燵に関する先行研究と比較して,現在ではほとんどの地域で 2 週間早く炬燵を使い始め,1 ヶ月遅く使い終えたことが読み取れた.
ISSN:0389-1313
1347-7617
DOI:10.11227/seikisho.54.111