緊急血行再建術適応決定のためのdiffusion-perfusion mismatch評価の有用性
【目的】t-PA投与適応外の急性期脳梗塞患者に対してdiffusion-perfusion mismatch(以下D/P mismatch)を確認し,カテーテルによる血行再建術を行った.その有効性について検討した.【方法】2005年10月~2008年9月までの3年間でD/P mismatchを確認し,血行再建術を行った24症例について検討した.NIHSS:4以下の症例も治療の対象とした.【結果】来院時NIHSS:5以上の16症例のうち8症例はmRS:0~2で退院しており結果は良好だった.来院時NIHSS:4以下の8症例のうち入院当日に治療した4症例は予後良好だったが,進行増悪時に治療した3症例...
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Published in | 脳卒中 Vol. 32; no. 5; pp. 441 - 446 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本脳卒中学会
2010
日本脳卒中学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0912-0726 1883-1923 |
DOI | 10.3995/jstroke.32.441 |
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Summary: | 【目的】t-PA投与適応外の急性期脳梗塞患者に対してdiffusion-perfusion mismatch(以下D/P mismatch)を確認し,カテーテルによる血行再建術を行った.その有効性について検討した.【方法】2005年10月~2008年9月までの3年間でD/P mismatchを確認し,血行再建術を行った24症例について検討した.NIHSS:4以下の症例も治療の対象とした.【結果】来院時NIHSS:5以上の16症例のうち8症例はmRS:0~2で退院しており結果は良好だった.来院時NIHSS:4以下の8症例のうち入院当日に治療した4症例は予後良好だったが,進行増悪時に治療した3症例は全て予後不良だった.【結語】D/P mismatchの確認はNIHSS:5以上の緊急血行再建術適応決定に有用であった.D/P mismatchのあるNIHSS:4以下の脳梗塞患者は,注意深い経過観察が必要である. |
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ISSN: | 0912-0726 1883-1923 |
DOI: | 10.3995/jstroke.32.441 |