フレームレス原子吸光光度計による血清銅測定に関する研究

フレームレス原子吸光装置を用いヒト血清中の銅を測定し, その感度, 精度, 再現性などについて検討し, 以下の成績を得た. すなわち, 直線性: 0~600μg/dl, 回収率: 99%, 再現性: 日内変動CV1.38%(99.1μg/dl), 1.85%(46.8μg/dl), 日差変動CV3.91%(97.8μg/dl). 各種生体成分, 陽イオン, 陰イオンの干渉作用はほとんど認められなかつた. 試料必要量は0.1mlで従来法と比較して少ない. 本法による分析値は従来の比色法によつて得られる値と高い相関性を示す....

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Published in医療 Vol. 36; no. 11; pp. 1045 - 1047
Main Authors 岩下, 浄明, 荒木, 英爾
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 1982
医療同好会
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Summary:フレームレス原子吸光装置を用いヒト血清中の銅を測定し, その感度, 精度, 再現性などについて検討し, 以下の成績を得た. すなわち, 直線性: 0~600μg/dl, 回収率: 99%, 再現性: 日内変動CV1.38%(99.1μg/dl), 1.85%(46.8μg/dl), 日差変動CV3.91%(97.8μg/dl). 各種生体成分, 陽イオン, 陰イオンの干渉作用はほとんど認められなかつた. 試料必要量は0.1mlで従来法と比較して少ない. 本法による分析値は従来の比色法によつて得られる値と高い相関性を示す.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.36.1045