早期臨床体験実習における医学生の不適切行動に対するフィードバックの効果

背景:J医科大学では早期臨床体験として医学科1–3年生まで様々な学外実習を行っている.その際施設から報告される学生の不適切な行動について本人に直接フィードバックしているがその経時的変化は明らかでない. 方法:平成21年度から23年度の早期臨床体験実習の施設の報告書の記述から学生の不適切な行動と経時的変化について分析した. 結果:不適切な行動として①基本的学習態度の欠如②実習に対する積極性・目的意識の欠如③コミュニケーション力の不足が挙げられた.指摘を受ける学生は1年次26名,2年次11名,3年次には2名となった.低学年早期臨床実習におけるフィードバックは学生のその後の行動調整を促す可能性がある...

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Published in医学教育 Vol. 43; no. 5; pp. 397 - 402
Main Authors 福島, 統, 中村, 真理子, 岡崎, 史子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医学教育学会 25.10.2012
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ISSN0386-9644
2185-0453
DOI10.11307/mededjapan.43.397

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Summary:背景:J医科大学では早期臨床体験として医学科1–3年生まで様々な学外実習を行っている.その際施設から報告される学生の不適切な行動について本人に直接フィードバックしているがその経時的変化は明らかでない. 方法:平成21年度から23年度の早期臨床体験実習の施設の報告書の記述から学生の不適切な行動と経時的変化について分析した. 結果:不適切な行動として①基本的学習態度の欠如②実習に対する積極性・目的意識の欠如③コミュニケーション力の不足が挙げられた.指摘を受ける学生は1年次26名,2年次11名,3年次には2名となった.低学年早期臨床実習におけるフィードバックは学生のその後の行動調整を促す可能性がある.
ISSN:0386-9644
2185-0453
DOI:10.11307/mededjapan.43.397