小学生の1食の食事パタンにおける栄養素等摂取量の実態と適正さの評価
【目的】小学生の食事パタン別に栄養素等摂取量の実態を明らかにし,栄養素等摂取量が適正な食事パタンを検討した。【方法】対象者はK県の小学5年生235人のうち,4日間の食事記録がある185人。調査時期及び内容は,2013年10~11月のうち,4日間の食事記録を,写真法を併用した秤量法または目安量記録法で行った。食事記録と写真から,主食・主菜・副菜・主食と主菜等を合わせた料理・汁物等を確認し,それらを組み合わせた13の食事パタンに分類した。食事パタンの栄養素等摂取量の適正さは,日本人の食事摂取基準(2020年版)の1日の3分の1の値より評価した。【結果】食事パタン別に栄養素等摂取量の中央値は異なり,...
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Published in | 栄養学雑誌 Vol. 81; no. 1; pp. 3 - 19 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
01.02.2023
日本栄養改善学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0021-5147 1883-7921 |
DOI | 10.5264/eiyogakuzashi.81.3 |
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Summary: | 【目的】小学生の食事パタン別に栄養素等摂取量の実態を明らかにし,栄養素等摂取量が適正な食事パタンを検討した。【方法】対象者はK県の小学5年生235人のうち,4日間の食事記録がある185人。調査時期及び内容は,2013年10~11月のうち,4日間の食事記録を,写真法を併用した秤量法または目安量記録法で行った。食事記録と写真から,主食・主菜・副菜・主食と主菜等を合わせた料理・汁物等を確認し,それらを組み合わせた13の食事パタンに分類した。食事パタンの栄養素等摂取量の適正さは,日本人の食事摂取基準(2020年版)の1日の3分の1の値より評価した。【結果】食事パタン別に栄養素等摂取量の中央値は異なり,複数の料理を組み合わせた食事パタンほど栄養素等摂取量が多かった。また,14項目の栄養素等摂取量のうち食事摂取基準の基準値の「適正」に該当した項目数の中央値は,男子で「主食と主菜等を合わせた料理+主菜+副菜」7.5が最も多く,次に「主食+主菜+副菜」7.0であった。女子では「主食と主菜等を合わせた料理+主菜+副菜」7.0が最も多く,次に「主食と主菜等を合わせた料理+副菜」6.0,3番目に「主食+主菜+副菜」「主食と主菜等を合わせた料理+主菜」5.0であった。【結論】栄養素等摂取量が適正な食事パタンは,「主食+主菜+副菜」の他に「主食と主菜等を合わせた料理」と主菜や副菜等の組み合わせがあげられた。 |
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ISSN: | 0021-5147 1883-7921 |
DOI: | 10.5264/eiyogakuzashi.81.3 |