学校教員に対する医薬品情報提供の現状—幼稚園・保育所の教職員を対象としたパイロット調査

「緒言」小児薬物治療領域において, 患児及びその保護者が医薬品を理解し, 服用することが重要となってくる. しかし, 小児自身で適切に服用することが困難であるため, 保護者に対しても服薬指導がなされている. 家庭内では, その指導に基づいて, 保護者が, 小児の服薬コンプライアンスを高めることができる. これまで, 小児のコンプライアンスは, 保護者の内服薬に関する知識に比例して, 向上することが報告されている. 1) また, 保護者が医薬品の種類, 投与方法, 副作用及び安全性について理解することによりコンプライアンスが高くなるとの報告もある. 2, 3) 一方, 平成13年度の調査で, わ...

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Published inYAKUGAKU ZASSHI Vol. 129; no. 5; pp. 617 - 622
Main Authors 豊見, 敦, 小林, 正夫, 金澤, 絵莉, 森田, 修之, 杉原, 数美, 太田, 茂, 三宅, 勝志, 田山, 剛崇, 金子, 哲夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本薬学会 01.05.2009
日本薬学会
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ISSN0031-6903
1347-5231
DOI10.1248/yakushi.129.617

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Summary:「緒言」小児薬物治療領域において, 患児及びその保護者が医薬品を理解し, 服用することが重要となってくる. しかし, 小児自身で適切に服用することが困難であるため, 保護者に対しても服薬指導がなされている. 家庭内では, その指導に基づいて, 保護者が, 小児の服薬コンプライアンスを高めることができる. これまで, 小児のコンプライアンスは, 保護者の内服薬に関する知識に比例して, 向上することが報告されている. 1) また, 保護者が医薬品の種類, 投与方法, 副作用及び安全性について理解することによりコンプライアンスが高くなるとの報告もある. 2, 3) 一方, 平成13年度の調査で, わが国では3歳から5歳の幼児の9割が幼稚園及び保育所などの就学前保育施設に通っていることが知られており, 4) 家庭外でも, 幼児が医薬品を服用する機会が多いと考えられる. したがって, これら施設に勤務する教職員も, 保護者同様に, 医薬品の種類, 投与方法, 副作用及び安全性について理解する必要が考えられる.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.129.617