メタボリックシンドローム改善のための亜麻仁油摂取を含む実践プログラムに基づく栄養教育効果の評価
目的:本論文は,メタボリックシンドローム(以後MetSと記載)改善のための亜麻仁油摂取を含む実践プログラムに基づく栄養教育効果の評価を目的とした. 方法:2009年11月~2010年3月,介入群(実践プログラム)9名(男/女,4/5),対照群(電子メールプログラム)男性9名を対象とし,介入前調査を行い,同調査を介入2,4ヵ月後に実施した.両群とも介入2ヵ月後までは基本食(1,800±150kcal/日),亜麻仁油(α-リノレン酸,以後ALAと記載,2.14g/日)摂取,および基本運動(2.5Ex/日)を課し,2ヵ月後以降は基本食と運動のみを課した.介入群の栄養教育は,期間中,合計8回(2回/月...
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Published in | 人間ドック Vol. 27; no. 1; pp. 46 - 55 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本人間ドック学会
2012
日本人間ドック学会 |
Subjects | |
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ISSN | 1880-1021 2186-5027 |
DOI | 10.11320/ningendock.27.46 |
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Summary: | 目的:本論文は,メタボリックシンドローム(以後MetSと記載)改善のための亜麻仁油摂取を含む実践プログラムに基づく栄養教育効果の評価を目的とした. 方法:2009年11月~2010年3月,介入群(実践プログラム)9名(男/女,4/5),対照群(電子メールプログラム)男性9名を対象とし,介入前調査を行い,同調査を介入2,4ヵ月後に実施した.両群とも介入2ヵ月後までは基本食(1,800±150kcal/日),亜麻仁油(α-リノレン酸,以後ALAと記載,2.14g/日)摂取,および基本運動(2.5Ex/日)を課し,2ヵ月後以降は基本食と運動のみを課した.介入群の栄養教育は,期間中,合計8回(2回/月)実施し,対照群は電子メールによる4回(1回/月)の教育を受けた.統計解析は,対応のないt-検定で2群間の変化値を比較検討し,有意水準は5%とした. 結果:介入2ヵ月後の介入群の腹囲・SBP値(各p<0.05),DBP値・MetSリスク因子数は対照群に比し減少し(各p<0.01),血清ラウリン酸も減少した(p<0.05).エネルギー・たんぱく質・炭水化物摂取量は減少し(各p<0.05),大豆類摂取量は増加した(p<0.05).介入4ヵ月後の介入群のSBP値(p<0.05),DBP値(p<0.01)は対照群に比し減少した.ラウリン酸(p<0.01),パルミチン酸(p<0.05)は減少し,オレイン酸,DHA,ドコサテトラエン酸(以後DTAと記載)(各p<0.05)は増加した.エネルギー,炭水化物摂取量は減少した(各p<0.05). 結論:MetS改善のための亜麻仁油摂取を含む実践プログラムに基づく栄養教育効果を認めた. |
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ISSN: | 1880-1021 2186-5027 |
DOI: | 10.11320/ningendock.27.46 |