てんかん患者の結婚生活について
当院外来に通院治療中のてんかん患者のうち結婚歴のある者25名(男性9名, 女性16名)につき多面的角度から結婚生活の状況を調査し報告した. 結婚生活の適応状況は概して女性の方が良く, 家庭における役割, 就業状況なども男性に比べ良好であつた. 発作未消失者性格変化のある者は約半数に認められたが, その程度内容が問題になると考えられた. 子供を有している者が多かつたが, 遺伝学的配慮, 疾病の妊娠分娩への影響, 薬物服用による胎児への影響などについて十分考慮されていないと思われた. 療養態度については比較的真面目であり, 患者家族共に病気を克服するためのいろいろな工夫をこらしていた....
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Published in | 医療 Vol. 35; no. 4; pp. 340 - 344 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 国立医療学会
1981
医療同好会 |
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Summary: | 当院外来に通院治療中のてんかん患者のうち結婚歴のある者25名(男性9名, 女性16名)につき多面的角度から結婚生活の状況を調査し報告した. 結婚生活の適応状況は概して女性の方が良く, 家庭における役割, 就業状況なども男性に比べ良好であつた. 発作未消失者性格変化のある者は約半数に認められたが, その程度内容が問題になると考えられた. 子供を有している者が多かつたが, 遺伝学的配慮, 疾病の妊娠分娩への影響, 薬物服用による胎児への影響などについて十分考慮されていないと思われた. 療養態度については比較的真面目であり, 患者家族共に病気を克服するためのいろいろな工夫をこらしていた. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.35.340 |