経年的体力調査に対する脱落高齢者および継続高齢者の特徴

「1. 緒言」高齢化が加速する中, 疾病を治療しながら「寿命を延長」させるのではなく, 身体的にも精神的にも自立しながら活力のある毎日を過ごし, 生涯を全うする「健康な長寿(vitality aging, healthy aging, successful aging)」の実現が求められている(Rowe and Kahn, 1987; Crowther et al., 2002;田中ほか, 2004). 高齢者にとっての健康とは, 心身ともに良好な状態であり, 日常生活において身体的に自立できることであろう(Davidhizar et al., 2002). ここでの「身体的な自立」とは, 疾...

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Published in体育学研究 Vol. 55; no. 2; pp. 513 - 524
Main Authors 金, 美 芝, 中村, 容一, 中垣内, 真樹, 藪下, 典子, 田中, 喜代次, 藤村, 透子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本体育学会 2010
日本体育学会
Subjects
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ISSN0484-6710
1881-7718
DOI10.5432/jjpehss.10002

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Summary:「1. 緒言」高齢化が加速する中, 疾病を治療しながら「寿命を延長」させるのではなく, 身体的にも精神的にも自立しながら活力のある毎日を過ごし, 生涯を全うする「健康な長寿(vitality aging, healthy aging, successful aging)」の実現が求められている(Rowe and Kahn, 1987; Crowther et al., 2002;田中ほか, 2004). 高齢者にとっての健康とは, 心身ともに良好な状態であり, 日常生活において身体的に自立できることであろう(Davidhizar et al., 2002). ここでの「身体的な自立」とは, 疾病の有無に関わらず, 支障なく日常生活を送ることができることといえる. さらに, 趣味や運動といった余暇活動を楽しむ体力が備われば, 生活の質(quality of life; QoL)を良好に保持することに繋がると考えられる.
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.10002