フランスの皮膚病湯治文献の紹介とそれに対する読後感想

乾癬は(フランスの患者?)全数の約2%を占める疾患で医療上, 複雑な問題をなげかけている. 乾癬は美容上の障碍, 精神社会上の発達の阻害, また時には表皮と関節の重大な傷害のために, 患者達に職業上の競争面で停滞を余儀なくし, それが患者達の生活の基盤を脅かすに至る. 下記の如き研究を推し進めることが火急に必要である. 尋常性乾癬の病因を徹底的に研究すること. 科学的討議の中心たる免疫学的および内分泌学的現象の考究. 将来, 対原因的治療が解明されるまでの間, 現行の, また将来の対症的治療の方式の発展を目指すこと....

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Published in日本温泉気候物理医学会雑誌 Vol. 48; no. 3; pp. 153 - 156
Main Author 野口, 順一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本温泉気候物理医学会 1985
日本温泉気候物理医学会
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ISSN0029-0343
1884-3697
DOI10.11390/onki1962.48.153

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Summary:乾癬は(フランスの患者?)全数の約2%を占める疾患で医療上, 複雑な問題をなげかけている. 乾癬は美容上の障碍, 精神社会上の発達の阻害, また時には表皮と関節の重大な傷害のために, 患者達に職業上の競争面で停滞を余儀なくし, それが患者達の生活の基盤を脅かすに至る. 下記の如き研究を推し進めることが火急に必要である. 尋常性乾癬の病因を徹底的に研究すること. 科学的討議の中心たる免疫学的および内分泌学的現象の考究. 将来, 対原因的治療が解明されるまでの間, 現行の, また将来の対症的治療の方式の発展を目指すこと.
ISSN:0029-0343
1884-3697
DOI:10.11390/onki1962.48.153