寺島ら“肺膿瘍破裂による有瘻性膿胸に対してEndobronchial Watanabe Spigot及びフィブリン糊を併用した気管支充填術が有効であった1例”

気管支鏡による気管支充填術は1965年Rafinskiの報告に始まり, 気管支鏡を用いて様々な充填剤により責任気管支を閉塞し, 末梢からの気漏を止めることで病態を改善する治療法である. 近年, シリコン素材のEWSは手術適応のない難治性気胸および有瘻性膿胸に対する気管支充填術に広く用いられている. 有効例は約70~80%と報告され, 病態の重症度から考えると画期的なデバイスであるといえよう. 本報告は, 肺膿瘍破裂による有瘻性膿胸に対してEWSにフィブリン糊を追加することにより気管支充填術が成功したというものである....

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 39; no. 3; pp. 206 - 207
Main Author 笹田, 真滋
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2017
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.39.3_206

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Summary:気管支鏡による気管支充填術は1965年Rafinskiの報告に始まり, 気管支鏡を用いて様々な充填剤により責任気管支を閉塞し, 末梢からの気漏を止めることで病態を改善する治療法である. 近年, シリコン素材のEWSは手術適応のない難治性気胸および有瘻性膿胸に対する気管支充填術に広く用いられている. 有効例は約70~80%と報告され, 病態の重症度から考えると画期的なデバイスであるといえよう. 本報告は, 肺膿瘍破裂による有瘻性膿胸に対してEWSにフィブリン糊を追加することにより気管支充填術が成功したというものである.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.39.3_206