大貫ら“凝血塊による気道閉塞に対しハイマン鉗子で摘出後に気管支充填術と気管支動脈塞栓術にて止血できた大量喀血の1例”
心臓血管外科領域の手術後, また集中治療室などで人工心肺(ECMO)管理中などの場合には, 一般的に抗凝固療法が施行されることが多い. その際に本症例のように, 出血源の判明しない大量喀血を呈する症例を経験する. 筆者が本症例報告を論評にさせていただいた理由は, 決して画一的な治療ではなく, 多方面から症例検討を行い, ベストと考えられる治療をフレキシブルに選択しているからである. 本症例においては, いかに大型の凝血塊を摘出するかが第一関門であった....
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Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 38; no. 5; pp. 356 - 357 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2016
日本呼吸器内視鏡学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
DOI | 10.18907/jjsre.38.5_356 |
Cover
Summary: | 心臓血管外科領域の手術後, また集中治療室などで人工心肺(ECMO)管理中などの場合には, 一般的に抗凝固療法が施行されることが多い. その際に本症例のように, 出血源の判明しない大量喀血を呈する症例を経験する. 筆者が本症例報告を論評にさせていただいた理由は, 決して画一的な治療ではなく, 多方面から症例検討を行い, ベストと考えられる治療をフレキシブルに選択しているからである. 本症例においては, いかに大型の凝血塊を摘出するかが第一関門であった. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.38.5_356 |