選択的胆管挿管法の変遷

ERCPは開発以来約50年を経て,今なお,胆膵内視鏡手技の中核に位置している.その基本的手技の1つが選択的胆管挿管であり,必須の方法である.胆管造影の開発当初よりこれまでに様々な報告がみられるが,いまだ完璧な方法は存在しない.なかでも,造影用カテーテルによる選択的胆管挿管は基本的で重要な方法であるが,2000年初頭より欧米を中心にwire-guided cannulationが普及している.選択的胆管挿管に際しては,様々な方法を駆使しながら,安全で正確な,しかも効率的な方法が求められる.本稿では選択的胆管挿管法の変遷と現状について,経乳頭的アプローチ法を中心に概説する....

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Published in胆道 Vol. 29; no. 4; pp. 752 - 761
Main Authors 河上, 洋, 桒谷, 将城, 川久保, 和道, 川畑, 修平, 久保田, 良政, 坂本, 直哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本胆道学会 2015
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Summary:ERCPは開発以来約50年を経て,今なお,胆膵内視鏡手技の中核に位置している.その基本的手技の1つが選択的胆管挿管であり,必須の方法である.胆管造影の開発当初よりこれまでに様々な報告がみられるが,いまだ完璧な方法は存在しない.なかでも,造影用カテーテルによる選択的胆管挿管は基本的で重要な方法であるが,2000年初頭より欧米を中心にwire-guided cannulationが普及している.選択的胆管挿管に際しては,様々な方法を駆使しながら,安全で正確な,しかも効率的な方法が求められる.本稿では選択的胆管挿管法の変遷と現状について,経乳頭的アプローチ法を中心に概説する.
ISSN:0914-0077
1883-6879
DOI:10.11210/tando.29.752