吉田ら“気管狭窄に対するステント留置時におけるチューブエクスチェンジャーⓇを用いた高頻度ジェット換気法が有効であった2例”

気道狭窄に対するステント留置は, 原疾患に対する治療法の多角化. 有効性の向上などによる生命予後の延長とともにその必要性は高まっていると思われる. その中でも気管狭窄は, 直接生命に関わるため, 緊急性, 判断・治療の正確性, 術者の経験が要求される. 治療法の判断は, 狭窄の程度, 狭窄範囲, 狭窄の原因, 原因疾患の部位など, 多くの要素を比較的限定された時間内に決定する必要がある. これには, 術者の高い技術, 判断力, チーム医療としてのマネージメント力が要求される. 吉田らは, ステント留置術中における換気不良, 低酸素化に対して, チューブエクスチェンジャーを用いた高頻度ジェット換...

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 42; no. 5; pp. 367 - 368
Main Author 松本, 桂太郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 25.09.2020
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.42.5_367

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Summary:気道狭窄に対するステント留置は, 原疾患に対する治療法の多角化. 有効性の向上などによる生命予後の延長とともにその必要性は高まっていると思われる. その中でも気管狭窄は, 直接生命に関わるため, 緊急性, 判断・治療の正確性, 術者の経験が要求される. 治療法の判断は, 狭窄の程度, 狭窄範囲, 狭窄の原因, 原因疾患の部位など, 多くの要素を比較的限定された時間内に決定する必要がある. これには, 術者の高い技術, 判断力, チーム医療としてのマネージメント力が要求される. 吉田らは, ステント留置術中における換気不良, 低酸素化に対して, チューブエクスチェンジャーを用いた高頻度ジェット換気法(HFJV)を用いて, 手術を完遂した症例を提示している. 気管ステント時に起こり得る換気障害に対して, 現場の緊張感が伝わる論文である.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.42.5_367