地域のクリニックにおける中高齢の生活習慣病患者に対する運動教室の意義
『I 緒言』 2008年4月から特定健診・保健指導が施行され, メタボリックシンドロームをターゲットとした, 内臓脂肪型肥満, 糖尿病, 高血圧, 脂質異常症の予防は一大国家プロジェクトとなっている(厚生労働省, 2007). 内臓脂肪蓄積にともなうメタボリックシンドロームを有するものが予備群を含めて日本全国で1960万人と報告され(健康栄養情報研究会, 2006), これらの人々に対する有効な予防施策が地域, 職域など多くのフィールドで望まれている. しかし, 今回の特定健診では, 既に服薬治療を必要とする受診勧奨域にある患者に対しては, 健診後の特定保健指導は含まれていない. それは, 継...
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Published in | 民族衛生 Vol. 76; no. 5; pp. 195 - 206 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本民族衛生学会
2010
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0368-9395 1882-868X |
DOI | 10.3861/jshhe.76.195 |
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Summary: | 『I 緒言』 2008年4月から特定健診・保健指導が施行され, メタボリックシンドロームをターゲットとした, 内臓脂肪型肥満, 糖尿病, 高血圧, 脂質異常症の予防は一大国家プロジェクトとなっている(厚生労働省, 2007). 内臓脂肪蓄積にともなうメタボリックシンドロームを有するものが予備群を含めて日本全国で1960万人と報告され(健康栄養情報研究会, 2006), これらの人々に対する有効な予防施策が地域, 職域など多くのフィールドで望まれている. しかし, 今回の特定健診では, 既に服薬治療を必要とする受診勧奨域にある患者に対しては, 健診後の特定保健指導は含まれていない. それは, 継続的に医療機関を受診しており, 栄養, 運動等を含めた必要な保健指導については, 医療機関において継続的な医学的管理の一環として行われることが適当である(厚生労働省, 2007)との判断による. このため, 治療中の患者に対する保健指導は医療機関に一任されることになり, 一般内科外来における食事と運動指導の重要性は今まで以上に増すものと思われる. |
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ISSN: | 0368-9395 1882-868X |
DOI: | 10.3861/jshhe.76.195 |