脳卒中片麻痺患者の下肢荷重力と下肢筋力および座位保持能力との関連

〔目的〕座位での下肢荷重力測定法について,下肢筋力や座位保持能力との関連性から,その測定値が示す意義と臨床的有用性を検討した。〔対象〕脳卒中片麻痺患者15名(男性10名,女性5名),平均年齢は74.7±5.3歳であった。〔方法〕下肢荷重力比,下肢筋力比,座位保持能力を測定し,それぞれの測定値について相関分析を行った。〔結果〕それぞれの測定項目間に有意な正の相関が認められた。脳卒中片麻痺患者における下肢荷重力比は下肢筋力比のみならず,座位保持能力との関係が示された。〔結語〕座位での下肢荷重力測定法は,脳卒中片麻痺患者の下肢機能ならびに体幹機能を総合的かつ定量的に評価できることが示唆された。...

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Published in理学療法科学 Vol. 25; no. 3; pp. 427 - 430
Main Authors 大田尾, 浩, 村田, 伸, 村田, 潤, 中村, 正造, 溝上, 昭宏, 小野, 武也, 川上, 照彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2010
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Summary:〔目的〕座位での下肢荷重力測定法について,下肢筋力や座位保持能力との関連性から,その測定値が示す意義と臨床的有用性を検討した。〔対象〕脳卒中片麻痺患者15名(男性10名,女性5名),平均年齢は74.7±5.3歳であった。〔方法〕下肢荷重力比,下肢筋力比,座位保持能力を測定し,それぞれの測定値について相関分析を行った。〔結果〕それぞれの測定項目間に有意な正の相関が認められた。脳卒中片麻痺患者における下肢荷重力比は下肢筋力比のみならず,座位保持能力との関係が示された。〔結語〕座位での下肢荷重力測定法は,脳卒中片麻痺患者の下肢機能ならびに体幹機能を総合的かつ定量的に評価できることが示唆された。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.25.427