アンケート調査からみた前庭リハビリテーションに対する理学療法士の関心度について
「はじめに」 めまいやふらつきは, 最も訴えの多い症状の1つであり, 欧米においてはおおよそ20~30%が自覚すると報告されている. 高齢者においては, 男性で27.9%, 女性で45.4%がめまい症状を有するという報告もある. 米国では本邦と同様に, めまいや平衡障害患者は耳鼻咽喉科医, 内科医, 神経内科医をはじめとする多岐にわたる専門医師により診療されている. 末梢前庭障害患者に対する前庭リハビリテーション(前庭リハ)は, 適応訓練(adaptation exercise), 慣化訓練(habituation exercise), 他の感覚を用いた代用訓練(substitution ex...
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Published in | Equilibrium Research Vol. 76; no. 6; pp. 692 - 697 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
Kyoto
一般社団法人 日本めまい平衡医学会
01.01.2017
日本めまい平衡医学会 Japan Science and Technology Agency |
Subjects | |
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ISSN | 0385-5716 1882-577X |
DOI | 10.3757/jser.76.692 |
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Summary: | 「はじめに」 めまいやふらつきは, 最も訴えの多い症状の1つであり, 欧米においてはおおよそ20~30%が自覚すると報告されている. 高齢者においては, 男性で27.9%, 女性で45.4%がめまい症状を有するという報告もある. 米国では本邦と同様に, めまいや平衡障害患者は耳鼻咽喉科医, 内科医, 神経内科医をはじめとする多岐にわたる専門医師により診療されている. 末梢前庭障害患者に対する前庭リハビリテーション(前庭リハ)は, 適応訓練(adaptation exercise), 慣化訓練(habituation exercise), 他の感覚を用いた代用訓練(substitution exercise)により構成される. エビデンスは確認されており, 米国の理学療法士(PT)は専門職としてその一翼を担っている. 多職種でチームを作り, コミュニケーションを取ることによって, 前庭リハの成果が上がり医療コストも抑制できる. これまで本邦における前庭リハ領域に関心のあるPTの現状についてはあまり知られていない. |
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Bibliography: | ObjectType-Article-1 SourceType-Scholarly Journals-1 ObjectType-Feature-2 content type line 14 |
ISSN: | 0385-5716 1882-577X |
DOI: | 10.3757/jser.76.692 |