総頚動脈起始部狭窄症に対する経大腿動脈アプローチによるステント留置術の2例
「はじめに」 総頚動脈起始部狭窄症は鎖骨下動脈狭窄症などの大動脈弓を起始とする他の血管狭窄に比較しまれであり, 全頚動脈狭窄症の1-2%程度と報告されている4). 総頚動脈起始部狭窄症の治療に関して大動脈弓置換術などの外科的治療は侵襲を要するため報告が少なく2)3), 経大腿動脈アプローチ9)11)や経総頚動脈アプローチ5)8)12)13)による経皮的血管形成術が報告されている. 経皮的血管形成術を経大腿動脈アプローチにて行う際にわれわれが行っている工夫, 治療戦略および問題点につき自験例2例とともに報告する. 「方法および症例」 〈症例1〉 59歳, 女性. 主訴:左総頚動脈起始部再狭窄....
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Published in | 脳卒中の外科 Vol. 40; no. 2; pp. 117 - 122 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
2012
日本脳卒中の外科学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0914-5508 1880-4683 |
DOI | 10.2335/scs.40.117 |
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Summary: | 「はじめに」 総頚動脈起始部狭窄症は鎖骨下動脈狭窄症などの大動脈弓を起始とする他の血管狭窄に比較しまれであり, 全頚動脈狭窄症の1-2%程度と報告されている4). 総頚動脈起始部狭窄症の治療に関して大動脈弓置換術などの外科的治療は侵襲を要するため報告が少なく2)3), 経大腿動脈アプローチ9)11)や経総頚動脈アプローチ5)8)12)13)による経皮的血管形成術が報告されている. 経皮的血管形成術を経大腿動脈アプローチにて行う際にわれわれが行っている工夫, 治療戦略および問題点につき自験例2例とともに報告する. 「方法および症例」 〈症例1〉 59歳, 女性. 主訴:左総頚動脈起始部再狭窄. 既往歴:糖尿病, 高血圧, 陳旧性脳梗塞にて通院治療中. 現病歴: 2007年5月他院にて無症候性総頚動脈狭窄症に対し経皮的血管形成術(percutaneous transluminal angioplasty, 以下PTA)が施行された. |
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ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs.40.117 |