電子カルテの入力情報を活用した新たな麻薬管理システムの構築

すでに,医療施設における電子カルテ情報を活用した麻薬管理システムは存在する。しかし,その多くは麻薬の受取,払出および返却を記録するのみで使い勝手が悪く,麻薬帳簿への効率的な出力ができないものであった。今回,我々は,これらの問題点を解決し,使える麻薬管理システムの構築を試みた。検討の要点は,電子カルテの「依頼情報」のみならず「実施情報」を活用すること,必要な記録を容易に作成することである。電子カルテのオーダ番号およびそのバーコードを使用して,麻薬帳簿などを正確に作成できる麻薬管理システムを構築した。導入前後で,システムの正確性と効率性を評価したところ,正確性は有意に改善した。麻薬管理に必要な機能...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 59; no. 2; pp. 97 - 102
Main Authors 久保田, 敏行, 中村, 和行, 神谷, 勝, 勝見, 章男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2010
日本農村医学会
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ISSN0468-2513
1349-7421
DOI10.2185/jjrm.59.97

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Summary:すでに,医療施設における電子カルテ情報を活用した麻薬管理システムは存在する。しかし,その多くは麻薬の受取,払出および返却を記録するのみで使い勝手が悪く,麻薬帳簿への効率的な出力ができないものであった。今回,我々は,これらの問題点を解決し,使える麻薬管理システムの構築を試みた。検討の要点は,電子カルテの「依頼情報」のみならず「実施情報」を活用すること,必要な記録を容易に作成することである。電子カルテのオーダ番号およびそのバーコードを使用して,麻薬帳簿などを正確に作成できる麻薬管理システムを構築した。導入前後で,システムの正確性と効率性を評価したところ,正確性は有意に改善した。麻薬管理に必要な機能がそろう麻薬管理システムを導入できた。
ISSN:0468-2513
1349-7421
DOI:10.2185/jjrm.59.97