関節リウマチ治療におけるIguratimodの位置付け, Methotraxate不適応・不応例に対する有用性
「はじめに」関節リウマチ(以下, RA)の治療において従来の疾患修飾性抗リウマチ剤(以下, DMARD)に加えて多種類の生物学的製剤(以下, BIO)が使用可能となり, RAの治療目標は臨床的寛解への導入とその維持とされている. DMARD治療においてAnchor drugとして位置付けられているmethotrexate(以下, MTX)は予後不良因子を持った症例では第一選択薬として使用できるようになっている. しかし合併症のためMTX不適応となる症例や, MTXの投与を開始しても副作用のため中止となる症例も少なくない. MTXの投与を開始し, 増量にても効果が不十分なときには疾患活動性や患者...
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Published in | 日本関節病学会誌 Vol. 35; no. 4; pp. 465 - 473 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本関節病学会
2016
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Subjects | |
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ISSN | 1883-2873 1884-9067 |
DOI | 10.11551/jsjd.35.465 |
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Summary: | 「はじめに」関節リウマチ(以下, RA)の治療において従来の疾患修飾性抗リウマチ剤(以下, DMARD)に加えて多種類の生物学的製剤(以下, BIO)が使用可能となり, RAの治療目標は臨床的寛解への導入とその維持とされている. DMARD治療においてAnchor drugとして位置付けられているmethotrexate(以下, MTX)は予後不良因子を持った症例では第一選択薬として使用できるようになっている. しかし合併症のためMTX不適応となる症例や, MTXの投与を開始しても副作用のため中止となる症例も少なくない. MTXの投与を開始し, 増量にても効果が不十分なときには疾患活動性や患者の背景も総合的に判断したうえで, DMARDの追加併用あるいはBIOの追加が選択される. さらにBIO投与開始後に効果不十分, あるいは副作用等の理由で継続投与が困難場合はBIOの切り替えが考慮されるが, 切り替え後に確実に治療効果が得られるとは限らず, 慎重な検討が必要である. |
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ISSN: | 1883-2873 1884-9067 |
DOI: | 10.11551/jsjd.35.465 |