非接触三次元計測器を用いた新たな可動域計測法の考案

「はじめに」3Dスキャナーは非侵襲的かつ簡便に体表を撮像し, 三次元データとして記録し保存できる有用なツールである. 1990年代に入り可搬性・非接触性のものが普及して以降, 建築や機械工学, メディアといった様々な業界で使用され, 近年は医療分野においても応用されるようになった. 整形外科領域において関節可動域(range of motion:ROM)は運動機能を評価するうえで基本的かつ重要な評価項目であり広く用いられている. しかし, 検者間誤差が高いことが一般的に知られており, より再現性が高く検者間誤差の少ない計測法が求められる. そこで我々はこの3DスキャナーをROM計測に応用できる...

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Published in日本関節病学会誌 Vol. 36; no. 4; pp. 481 - 487
Main Authors 尾﨑, 敏文, 千田, 益生, 中原, 龍一, 竹下, 歩, 兼田, 大輔, 堅山, 佳美, 西田, 圭一郎, 那須, 義久, 大橋, 秀基, 堀田, 昌宏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本関節病学会 2017
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ISSN1883-2873
1884-9067
DOI10.11551/jsjd.36.481

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Summary:「はじめに」3Dスキャナーは非侵襲的かつ簡便に体表を撮像し, 三次元データとして記録し保存できる有用なツールである. 1990年代に入り可搬性・非接触性のものが普及して以降, 建築や機械工学, メディアといった様々な業界で使用され, 近年は医療分野においても応用されるようになった. 整形外科領域において関節可動域(range of motion:ROM)は運動機能を評価するうえで基本的かつ重要な評価項目であり広く用いられている. しかし, 検者間誤差が高いことが一般的に知られており, より再現性が高く検者間誤差の少ない計測法が求められる. そこで我々はこの3DスキャナーをROM計測に応用できるのではないかと考え, 3Dスキャナーを用いた新たなROM計測法を考案した. 本研究では3Dスキャナーで比較的撮像を行いやすい肘関節・足関節に焦点を当ててROM計測を行い, その再現性について検討した.
ISSN:1883-2873
1884-9067
DOI:10.11551/jsjd.36.481