当院におけるSkin Sparing Mastectomyの生食バッグによる一期的乳房再建の検討

Skin-Sparing-Mastectomy (SSM) 手術は,切除皮膚をなるべく少なくして,乳腺を皮下にて切除する方法である。SSMを行なった38例 (39~73歳) に対し,生食バッグにて一期的乳房再建を施行した。術前に自家組織での一期的再建を希望したものはいなかった。術後に自家組織での再建を検討しているのは2例であった。インプラントによる再建では一度の手術で満足いく結果を得るのは困難であるが,約半数の左右非対称の乳房に対して修正手術もしくは入れ替えを希望する症例はなかった。温泉に抵抗なく行っているという方は3例であった。逆に入浴に抵抗がある方は2例であった。  北信地方は農村地帯であ...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 56; no. 4; pp. 618 - 623
Main Authors 齋藤, 智尋, 高山, 敦子, 草間, 律, 柏木, 慎也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2007
日本農村医学会
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ISSN0468-2513
1349-7421
DOI10.2185/jjrm.56.618

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Summary:Skin-Sparing-Mastectomy (SSM) 手術は,切除皮膚をなるべく少なくして,乳腺を皮下にて切除する方法である。SSMを行なった38例 (39~73歳) に対し,生食バッグにて一期的乳房再建を施行した。術前に自家組織での一期的再建を希望したものはいなかった。術後に自家組織での再建を検討しているのは2例であった。インプラントによる再建では一度の手術で満足いく結果を得るのは困難であるが,約半数の左右非対称の乳房に対して修正手術もしくは入れ替えを希望する症例はなかった。温泉に抵抗なく行っているという方は3例であった。逆に入浴に抵抗がある方は2例であった。  北信地方は農村地帯であるが,癌の根治術でない整容の手術のために農業を休んで修正手術を希望する症例はなかった。  北信地方では乳房再建は二期的再建を勧めるべきである。
ISSN:0468-2513
1349-7421
DOI:10.2185/jjrm.56.618