遠隔画像診断システムの導入

本来は病院の体制として画像診断医師の常勤が理想であるが,著しく不足している昨今,その充足は極めて難しい。当院では従来,宅配便で最寄りの医療機関へCTフィルムを送り診断を依頼していたが,平成15年5月より遠隔画像診断システム(SECOM HOSPI-NET)を導入した。診断依頼書とCT画像をISDN回線で送信し,翌日に診断結果を同回線で受信する。このシステムの導入により画像診断医師不在施設でも,よりタイムリーな画像診断情報を得ることが可能となった。ここではシステムの使用経験を通して,送受信の方法などの概要と診断報告書の信頼度,また,従来の宅配法と比較しての迅速性,経済性,作業効率などに利便性があ...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 54; no. 2; pp. 131 - 136
Main Authors 山口, 由男, 貝沼, 修吉, 宮島, 透, 高木, 秋夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2005
日本農村医学会
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ISSN0468-2513
1349-7421
DOI10.2185/jjrm.54.131

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Summary:本来は病院の体制として画像診断医師の常勤が理想であるが,著しく不足している昨今,その充足は極めて難しい。当院では従来,宅配便で最寄りの医療機関へCTフィルムを送り診断を依頼していたが,平成15年5月より遠隔画像診断システム(SECOM HOSPI-NET)を導入した。診断依頼書とCT画像をISDN回線で送信し,翌日に診断結果を同回線で受信する。このシステムの導入により画像診断医師不在施設でも,よりタイムリーな画像診断情報を得ることが可能となった。ここではシステムの使用経験を通して,送受信の方法などの概要と診断報告書の信頼度,また,従来の宅配法と比較しての迅速性,経済性,作業効率などに利便性があったので報告する。
ISSN:0468-2513
1349-7421
DOI:10.2185/jjrm.54.131