改良したタバコ煙採取法を含む喫煙防止教育プログラムの検討

「はじめに」学校教育での喫煙防止教育は, 小学校~高等学校においては薬物乱用防止教育に関わる「薬物乱用防止教室」が学校保健計画の位置付けとして実施され, 具体的な方法論等が示されている. 一方, 大学等では, 「入学時のガイダンスなど様々な機会を通じ大学等の学生に対して薬物乱用防止に係る啓発及び指導の徹底に努めること」とされ, 大学等の設置者に委ねられている(25 文科ス 第379号, 平成25年9月27日, 「薬物乱用防止教育の充実について(通知)」). このような中で, 医学, 薬学, 看護学等の人の健康保持増進に係る領域の大学等においても様々な手法で喫煙防止教育が行われている. 筆者らは...

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Published in日本衛生学雑誌 Vol. 69; no. 3; pp. 235 - 241
Main Authors 小林, 麻衣子, 平田, 紀美子, 平田, 幸代, 川田, 智之, 稲垣, 弘文, 勝又, 聖夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本衛生学会 2014
日本衛生学会
Subjects
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ISSN0021-5082
1882-6482
DOI10.1265/jjh.69.235

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Summary:「はじめに」学校教育での喫煙防止教育は, 小学校~高等学校においては薬物乱用防止教育に関わる「薬物乱用防止教室」が学校保健計画の位置付けとして実施され, 具体的な方法論等が示されている. 一方, 大学等では, 「入学時のガイダンスなど様々な機会を通じ大学等の学生に対して薬物乱用防止に係る啓発及び指導の徹底に努めること」とされ, 大学等の設置者に委ねられている(25 文科ス 第379号, 平成25年9月27日, 「薬物乱用防止教育の充実について(通知)」). このような中で, 医学, 薬学, 看護学等の人の健康保持増進に係る領域の大学等においても様々な手法で喫煙防止教育が行われている. 筆者らは, タバコ煙の簡易な採取法とガス測定法を組み合わせ, 医学教育で喫煙の健康影響を教授する方法を以前報告した. この方法では視覚的にタバコ煙の状態や有害ガスの確認等ができる反面, タバコ煙の採取は, ドラフト等の換気システムがないところでは副流煙の曝露があり, 実施できる場所が限定されてしまう欠点があった.
ISSN:0021-5082
1882-6482
DOI:10.1265/jjh.69.235