CTを用いた腹部内臓脂肪測定における撮影条件の検討

〔目的〕2005年にメタボリックシンドロームの診断基準が公表され,その一つに内臓脂肪蓄積がある。その評価の手段としてウエスト周囲径の測定が用いられているが,CTでは腹腔内脂肪の面積が測定できる。被曝低減のためのCTでの撮影条件を検討した。 〔方法〕臍レベルの腹部模擬ファントムを作成した。管電流を10から250mAまで,10mA間隔で設定し,ファントムを撮影した。各撮影の模擬脂肪の面積を測定した。各撮影の模擬脂肪のCT値の平均値と標準偏差値を測定した。 〔結果〕脂肪面積は100mA以上で一定であった。CT値の平均値は100mA以上で一定であった。 〔結論〕腹部内臓脂肪面積測定は,100mAの管電...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 58; no. 2; pp. 68 - 72
Main Authors 大竹, 正一郎, 筆谷, 拓, 伊藤, 良剛, 吉川, 秋利
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2009
日本農村医学会
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ISSN0468-2513
1349-7421
DOI10.2185/jjrm.58.68

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Summary:〔目的〕2005年にメタボリックシンドロームの診断基準が公表され,その一つに内臓脂肪蓄積がある。その評価の手段としてウエスト周囲径の測定が用いられているが,CTでは腹腔内脂肪の面積が測定できる。被曝低減のためのCTでの撮影条件を検討した。 〔方法〕臍レベルの腹部模擬ファントムを作成した。管電流を10から250mAまで,10mA間隔で設定し,ファントムを撮影した。各撮影の模擬脂肪の面積を測定した。各撮影の模擬脂肪のCT値の平均値と標準偏差値を測定した。 〔結果〕脂肪面積は100mA以上で一定であった。CT値の平均値は100mA以上で一定であった。 〔結論〕腹部内臓脂肪面積測定は,100mAの管電流で可能である。通常の臨床診断時の250mAと比較すると,60%の被曝低減が可能である。
ISSN:0468-2513
1349-7421
DOI:10.2185/jjrm.58.68