高齢者ケアに関する職種横断型ワークショップ活動報告

名古屋地区では大都市型の多職種ネットワーク構築のためにワークショップ型の多職種連携教育活動を行なってきた。今回, そうした活動に対する参加者の本音を深く掘り下げたので報告する。2013年6月に, 今回のワークショップ活動に参加してきた高齢者ケア関係者21名に「多職種参加型ワークショップについて思うこと~なぜあなたはここに来たのか」をテーマとして1時間グループ討論を行なってもらい, KJ法を用いて意見をまとめた。その結果, 職種横断型ワークショップ活動により, 学習効果のみならず参加者同士の交流を促進する効果やストレスを軽減する効果があったことが示唆された。ただし, ワークショップにより正の効果...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 63; no. 1; pp. 76 - 82
Main Author 平川, 仁尚
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2014
日本農村医学会
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ISSN0468-2513
1349-7421
DOI10.2185/jjrm.63.76

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Summary:名古屋地区では大都市型の多職種ネットワーク構築のためにワークショップ型の多職種連携教育活動を行なってきた。今回, そうした活動に対する参加者の本音を深く掘り下げたので報告する。2013年6月に, 今回のワークショップ活動に参加してきた高齢者ケア関係者21名に「多職種参加型ワークショップについて思うこと~なぜあなたはここに来たのか」をテーマとして1時間グループ討論を行なってもらい, KJ法を用いて意見をまとめた。その結果, 職種横断型ワークショップ活動により, 学習効果のみならず参加者同士の交流を促進する効果やストレスを軽減する効果があったことが示唆された。ただし, ワークショップにより正の効果が得られるかどうかは, 他の参加者との相性などに依存し, 場合によっては期待外れの結果になることもあり得るとの意見もみられた。ワークショップの企画・運営・ファシリテーションに携わる人材の育成や幅広い職種の参加も今後の課題と考える。
ISSN:0468-2513
1349-7421
DOI:10.2185/jjrm.63.76