交代勤務看護師における睡眠評価とバーンアウトとの関連

目　的：交代勤務を行う看護師を対象に異なる種類の睡眠・仮眠における客観的評価と主観的評価を行い，それぞれの睡眠評価とバーンアウト状態の関連を明らかにすることとした．方　法：交代勤務を行う女性看護師20名を対象とした．睡眠評価は客観的評価にActiwatch Spectrum Plus,主観的評価にセントマリー病院睡眠質問票を使用した．バーンアウトの評価には日本語版Maslach Burnout Inventory-HSSを使用した．結　果：情緒的消耗感は客観的評価の日勤後の夜間睡眠時間と有意な正の相関，夜勤後休日睡眠の睡眠率と負の相関，主観的評価においては夜勤後休日睡眠の深さ，熟睡度と負の相関...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 72; no. 4; pp. 389 - 396
Main Authors 田中, 浩二, 松本, 光寛, 石原, 未幸, 山崎, 理香, 金, 始映, 岡, 美智代, 李, 範爽
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.11.2022
Subjects
バーンアウト
交代勤務
看護師
睡眠評価
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Summary:目　的：交代勤務を行う看護師を対象に異なる種類の睡眠・仮眠における客観的評価と主観的評価を行い，それぞれの睡眠評価とバーンアウト状態の関連を明らかにすることとした．方　法：交代勤務を行う女性看護師20名を対象とした．睡眠評価は客観的評価にActiwatch Spectrum Plus,主観的評価にセントマリー病院睡眠質問票を使用した．バーンアウトの評価には日本語版Maslach Burnout Inventory-HSSを使用した．結　果：情緒的消耗感は客観的評価の日勤後の夜間睡眠時間と有意な正の相関，夜勤後休日睡眠の睡眠率と負の相関，主観的評価においては夜勤後休日睡眠の深さ，熟睡度と負の相関が認められた．個人的達成感は客観的評価において，夜勤後休日睡眠の睡眠率と有意な負の相関が認められた．結　語：主観的評価と客観的評価で異なる傾向を示すことがバーンアウトの一つの特徴であることが示唆された．
ISSN:1343-2826
1881-1191
DOI:10.2974/kmj.72.389