皮膚科領域における再生医療の最近の進歩

皮膚領域における再生医療の流れにつき解説し, さらに今後主流となるであろうiPS細胞を用いた新しい展開について解説した. 即ち従来再生医療のターゲットとして考えられてきた表皮細胞 (ケラチノサイト) や真皮線維芽細胞, そしてそれらを組み合わせた3次元培養皮膚の作成とその臨床応用が試みられている.また一方では, 色素細胞 (白斑や白髪の治療) や毛髪 (種々の脱毛症治療) も再生医療のターゲットとして捉えられるようになってきている. 今後これらの知識や技術を基にしたiPS細胞からの皮膚細胞誘導とそれによる治療法の開発が期待される....

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Bibliographic Details
Published in順天堂医学 Vol. 54; no. 4; pp. 464 - 467
Main Author 池田, 志斈
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 順天堂医学会 2008
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ISSN0022-6769
2188-2134
DOI10.14789/pjmj.54.464

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Summary:皮膚領域における再生医療の流れにつき解説し, さらに今後主流となるであろうiPS細胞を用いた新しい展開について解説した. 即ち従来再生医療のターゲットとして考えられてきた表皮細胞 (ケラチノサイト) や真皮線維芽細胞, そしてそれらを組み合わせた3次元培養皮膚の作成とその臨床応用が試みられている.また一方では, 色素細胞 (白斑や白髪の治療) や毛髪 (種々の脱毛症治療) も再生医療のターゲットとして捉えられるようになってきている. 今後これらの知識や技術を基にしたiPS細胞からの皮膚細胞誘導とそれによる治療法の開発が期待される.
ISSN:0022-6769
2188-2134
DOI:10.14789/pjmj.54.464