重症COVID-19肺炎患者の集約化とVV-ECMOによる治療経験

「はじめに」 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の急速な拡大に伴い, 日本医科大学付属病院高度救命救急センター(以下, 当施設)では数多くの重症COVID-19肺炎患者を集約化し, 集中治療管理を行った. また, 重症呼吸不全に対する治療の「最後の砦」となる, Venovenous extracorporeal membrane oxygenation (VV-ECMO)実施施設としての役割を担い, 他施設からのECMO適応患者の受け入れや, ECMO Carを使用した病院間搬送などを行った. 本稿では, 重症COVID-19患者受け入れに対する当施設での取り組みと, VV-ECMO...

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Published in日本医科大学医学会雑誌 Vol. 18; no. 1; pp. 41 - 46
Main Authors 三宅, のどか, 溝渕, 大騎, 瀧口, 徹, 重田, 健太, 平林, 篤志, 五十嵐, 豊, 中江, 竜太, 増野, 智彦, 小笠原, 智子, 横堀, 將司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医科大学医学会 20.02.2022
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Summary:「はじめに」 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の急速な拡大に伴い, 日本医科大学付属病院高度救命救急センター(以下, 当施設)では数多くの重症COVID-19肺炎患者を集約化し, 集中治療管理を行った. また, 重症呼吸不全に対する治療の「最後の砦」となる, Venovenous extracorporeal membrane oxygenation (VV-ECMO)実施施設としての役割を担い, 他施設からのECMO適応患者の受け入れや, ECMO Carを使用した病院間搬送などを行った. 本稿では, 重症COVID-19患者受け入れに対する当施設での取り組みと, VV-ECMOによる治療経験について述べる. 「重症患者の集約化」 当施設は三次救急医療機関であり, 平時より東京消防庁からの救急搬送患者の受け入れや, 他病院からの紹介患者の受け入れを行っている.
ISSN:1349-8975
1880-2877
DOI:10.1272/manms.18.41