カキのノロウイルス定量におけるRNA抽出機器およびワンステップRT-PCR試薬の比較
「緒言」近年, 我が国からのカキの輸出は増加しており, 2019年の輸出実績は2015年と比較して, 輸出量ベースで2.6倍, 輸出額ベースで2.1倍に増加となっている. そのような中, 2019年以降, シンガポール向けに輸出した冷凍カキ等から, 当局が実施する着地検疫においてノロウイルス (norovirus, 以下NoVとする) が検出され, 廃棄や積み戻し処分となるケースが散見されるようになっている. 一部では, 輸出前に通知法を用いて自主検査を実施し陰性であることを確認したものの, シンガポール当局が輸入時検査として行うISO 15216 (以下, ISO法とする) をベースとした検...
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Published in | 日本食品微生物学会雑誌 Vol. 39; no. 1; pp. 23 - 28 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本食品微生物学会
31.03.2022
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Subjects | |
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ISSN | 1340-8267 1882-5982 |
DOI | 10.5803/jsfm.39.23 |
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Summary: | 「緒言」近年, 我が国からのカキの輸出は増加しており, 2019年の輸出実績は2015年と比較して, 輸出量ベースで2.6倍, 輸出額ベースで2.1倍に増加となっている. そのような中, 2019年以降, シンガポール向けに輸出した冷凍カキ等から, 当局が実施する着地検疫においてノロウイルス (norovirus, 以下NoVとする) が検出され, 廃棄や積み戻し処分となるケースが散見されるようになっている. 一部では, 輸出前に通知法を用いて自主検査を実施し陰性であることを確認したものの, シンガポール当局が輸入時検査として行うISO 15216 (以下, ISO法とする) をベースとした検査法で陽性となる事例があったことが報告されており, 通知法とISO法の検出感度の違いも指摘されている. |
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ISSN: | 1340-8267 1882-5982 |
DOI: | 10.5803/jsfm.39.23 |