レジスタンストレーニングが女子大学生の体力, 筋力およびNK細胞活性に与える影響

「はじめに」近年, レジスタンスエクササイズと高齢者に関する研究が多く報告され, レジスタンストレーニングが体力および筋機能の維持・向上, そして筋量や骨密度の増加に影響を与えることが明らかにされている(1-5). トレーニング後の筋力の変化について, レジスタンストレーニング初期の筋力の増加には主に神経因子が関与していると考えられている(6, 7). そしてトレーニング初期以降, 筋肥大が筋力増加の主な要因となってくる(8). 高齢者(90.2±1.1歳)を対象とし, 8週間のレジスタンストレーニングの効果をみた研究では, 筋力の向上, 筋肥大, 運動機能の向上が確認された(1). 若年の女...

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Published in日本衛生学雑誌 Vol. 63; no. 3; pp. 642 - 650
Main Authors 原, 美智子, 高橋, 珠実, 大島, 喜八, 小屋, 佐久次, 山西, 哲郎, 新井, 淑弘
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本衛生学会 2008
日本衛生学会
Subjects
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ISSN0021-5082
1882-6482
DOI10.1265/jjh.63.642

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Summary:「はじめに」近年, レジスタンスエクササイズと高齢者に関する研究が多く報告され, レジスタンストレーニングが体力および筋機能の維持・向上, そして筋量や骨密度の増加に影響を与えることが明らかにされている(1-5). トレーニング後の筋力の変化について, レジスタンストレーニング初期の筋力の増加には主に神経因子が関与していると考えられている(6, 7). そしてトレーニング初期以降, 筋肥大が筋力増加の主な要因となってくる(8). 高齢者(90.2±1.1歳)を対象とし, 8週間のレジスタンストレーニングの効果をみた研究では, 筋力の向上, 筋肥大, 運動機能の向上が確認された(1). 若年の女性を対象とした研究でも8週間のレジスタンストレーニング後に筋力および筋の横断面積の増加が報告されている(9). トレーニング頻度についてもトレーニング効果に影響を与えることが考えられており(10), 最適なレジスタンストレーニング頻度についての研究が行われてきている.
ISSN:0021-5082
1882-6482
DOI:10.1265/jjh.63.642