運動課題と認知課題の二重課題干渉効果

本研究では運動課題にタンデム立位保持課題,認知課題にストループ干渉課題を用いて,各課題パフォーマンスが受ける二重課題干渉効果について検討した。健常成人60名を対象とし,タンデム立位保持課題を重心動揺で評価し,ストループ干渉課題を正答数で評価した。それぞれ単一課題で評価した後,同時遂行課題で評価した。二重課題干渉効果で運動課題パフォーマンスは向上し,認知課題パフォーマンスは低下した。このことから本研究の課題設定では,運動課題の高いパフォーマンス発揮のために,多くの注意資源は必要でないことが示唆された。...

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Bibliographic Details
Published inヘルスプロモーション理学療法研究 Vol. 3; no. 2; pp. 47 - 51
Main Authors 谷出, 康士, 金井, 秀作, 後藤, 拓也, 大塚, 彰, 城野, 靖朋, 藤高, 祐太, 原田, 亮, 長谷川, 正哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ヘルスプロモーション理学療法学会 2013
Subjects
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ISSN2186-3741
2187-3305
DOI10.9759/hppt.3.47

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Summary:本研究では運動課題にタンデム立位保持課題,認知課題にストループ干渉課題を用いて,各課題パフォーマンスが受ける二重課題干渉効果について検討した。健常成人60名を対象とし,タンデム立位保持課題を重心動揺で評価し,ストループ干渉課題を正答数で評価した。それぞれ単一課題で評価した後,同時遂行課題で評価した。二重課題干渉効果で運動課題パフォーマンスは向上し,認知課題パフォーマンスは低下した。このことから本研究の課題設定では,運動課題の高いパフォーマンス発揮のために,多くの注意資源は必要でないことが示唆された。
ISSN:2186-3741
2187-3305
DOI:10.9759/hppt.3.47