周術期硬膜外鎮痛法の利点:発表された証拠の再検討

硬膜外鎮痛法はこれまで何十年もの間,多くの種類の大侵襲手術の術中あるいは術後痛管理のために使用されてきたが,外科手術の低侵襲化,予防的抗凝固療法の普及,末梢神経ブロックなどの代替療法の開発などとともにその使用頻度が減少しているように見える.しかし,最近のメタ分析や大きな無作為コントロール研究によれば,周術期における胸部硬膜外鎮痛法の使用は胸部外科手術,開腹術を受ける患者やハイリスクの患者に有利であるとされている.したがって,硬膜外鎮痛法は周術期痛管理においてまだ重要な役割を有している....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 34; no. 2; pp. 185 - 191
Main Authors 佐倉, 伸一, 原, かおる
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 2014
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.34.185

Cover

More Information
Summary:硬膜外鎮痛法はこれまで何十年もの間,多くの種類の大侵襲手術の術中あるいは術後痛管理のために使用されてきたが,外科手術の低侵襲化,予防的抗凝固療法の普及,末梢神経ブロックなどの代替療法の開発などとともにその使用頻度が減少しているように見える.しかし,最近のメタ分析や大きな無作為コントロール研究によれば,周術期における胸部硬膜外鎮痛法の使用は胸部外科手術,開腹術を受ける患者やハイリスクの患者に有利であるとされている.したがって,硬膜外鎮痛法は周術期痛管理においてまだ重要な役割を有している.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.34.185