重症筋無力症診療ガイドラインの変遷―ガイドライン2022改訂のポイント
重症筋無力症(myasthenia gravis,以下MGと略記)の診療ガイドラインが2022年に改訂された.今回の改訂ポイントは,(1)新たにランバート・イートン筋無力症候群(Lambert-Eaton myasthenic syndrome,以下LEMSと略記)をとりあげた,(2)MGとLEMSの新しい診断基準を提示した,(3)漸増漸減による高用量経口ステロイド投与を推奨しないと明言した,(4)難治性MGを定義した,(5)分子標的薬として補体阻害薬をとりあげた,(6)MGの新しい分類を示した,(7)MGとLEMSの治療アルゴリズムを示した,といった点があげられる....
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Published in | 臨床神経学 Vol. 63; no. 6; pp. 345 - 349 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本神経学会
2023
|
Subjects | |
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ISSN | 0009-918X 1882-0654 |
DOI | 10.5692/clinicalneurol.cn-001853 |
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Summary: | 重症筋無力症(myasthenia gravis,以下MGと略記)の診療ガイドラインが2022年に改訂された.今回の改訂ポイントは,(1)新たにランバート・イートン筋無力症候群(Lambert-Eaton myasthenic syndrome,以下LEMSと略記)をとりあげた,(2)MGとLEMSの新しい診断基準を提示した,(3)漸増漸減による高用量経口ステロイド投与を推奨しないと明言した,(4)難治性MGを定義した,(5)分子標的薬として補体阻害薬をとりあげた,(6)MGの新しい分類を示した,(7)MGとLEMSの治療アルゴリズムを示した,といった点があげられる. |
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ISSN: | 0009-918X 1882-0654 |
DOI: | 10.5692/clinicalneurol.cn-001853 |