B-9 脳梗塞超急性期におけるMRI fluid-attenuated inversion recovery (FLAIR) image arterial hyperintensity signの有用性(一般口演,第35回杏林医学会総会)
BACKGROUND AND PURPOSE : 脳梗塞急性期におけるMRI Diffusion weighted image(DWI)の有用性は広く知られ, 臨床の場面でも活用されている. しかし脳梗塞急性期のDWI所見は, 虚血による細胞性浮腫の早期検出に基づいており, 病型などの鑑別には有用でない. また脳梗塞超急性期ではまだ細胞性浮腫が生じていなければ検出できない. 一方fluid-attenuated inversion recovery(FLAIR) imageでは脳梗塞超急性期から閉塞または鬱滞した血管が高信号に検出できarterial hyperintensity sign(A...
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Published in | JOURNAL OF THE KYORIN MEDICAL SOCIETY Vol. 37; no. 3; p. 69 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
杏林医学会
2006
The Kyorin Medical Society |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0368-5829 1349-886X |
DOI | 10.11434/kyorinmed.37.69_2 |
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Summary: | BACKGROUND AND PURPOSE : 脳梗塞急性期におけるMRI Diffusion weighted image(DWI)の有用性は広く知られ, 臨床の場面でも活用されている. しかし脳梗塞急性期のDWI所見は, 虚血による細胞性浮腫の早期検出に基づいており, 病型などの鑑別には有用でない. また脳梗塞超急性期ではまだ細胞性浮腫が生じていなければ検出できない. 一方fluid-attenuated inversion recovery(FLAIR) imageでは脳梗塞超急性期から閉塞または鬱滞した血管が高信号に検出できarterial hyperintensity sign(AHS)と称されている. 今回我々はFLAIR image AHSによる脳梗塞超急性期の病型診断における有用性について検討した. METHODS : 脳梗塞超急性期の連続129症例を対象とした. すべての患者は発症24時間以内にMRI検査(T1, T2, FLAIR, DWI images, MRA)を施行した. その他の検査なども総合した病型は塞栓性33例, アテローム血栓性34例, ラクナ25例, TIA15例, 病型判定困難が22例であった. RESULTS : AHSは18例(14.0%)で認めた. アテローム血栓性で2例, 塞栓性で16例であった. 他の病型ではAHSは認めなかった. 塞栓性脳梗塞におけるAHS陽性率は有意に(48.5%vs5.9%, p<0.01)高かった. CONCLUSIONS : 脳梗塞超急性期におけるFLAIR AHSは塞栓性脳梗塞を鑑別するのに有用であると考えられた. |
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ISSN: | 0368-5829 1349-886X |
DOI: | 10.11434/kyorinmed.37.69_2 |