24. 10年の経過で著名な気道狭窄病変及び喀血を認めた塵肺の1症例(第113回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)
症例79歳, 男性. 平成7年5月に呼吸困難, 胸部異常影を主訴に当院当科紹介受診となる. 気管支鏡検査で左右の各区域支入口部に炭粉沈着を伴った気管支狭窄を認め, 肺生検より塵肺症と診断された. 外来で経過観察となるが胸部レントゲンで陰影の悪化を認め平成16年3月に当科入院, 気管支鏡検査で同部位の狭窄悪化を認めた. 症状の悪化は認められなかったが6月14日突然の喀血が出現し当科緊急入院となった. 気管支鏡検査で右中葉支口より出血, 気管支狭窄の悪化を認めた. 本症例の患者は戦時中に鉄鋼業に従事しており, 粉塵吸入が気管支, 肺病変の原因と考えられた....
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Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 27; no. 5; p. 423 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2005
日本呼吸器内視鏡学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
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ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
DOI | 10.18907/jjsre.27.5_423_2 |
Cover
Summary: | 症例79歳, 男性. 平成7年5月に呼吸困難, 胸部異常影を主訴に当院当科紹介受診となる. 気管支鏡検査で左右の各区域支入口部に炭粉沈着を伴った気管支狭窄を認め, 肺生検より塵肺症と診断された. 外来で経過観察となるが胸部レントゲンで陰影の悪化を認め平成16年3月に当科入院, 気管支鏡検査で同部位の狭窄悪化を認めた. 症状の悪化は認められなかったが6月14日突然の喀血が出現し当科緊急入院となった. 気管支鏡検査で右中葉支口より出血, 気管支狭窄の悪化を認めた. 本症例の患者は戦時中に鉄鋼業に従事しており, 粉塵吸入が気管支, 肺病変の原因と考えられた. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.27.5_423_2 |