6.気管支喘息治療中,血痰にて発見されたbronchial telangiectasiaの1例(第117回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会,支部会(記録))

症例は70歳男性. 既往歴に特記すべきことなし. 喫煙歴は19歳から1日10本. 2004年12月初診. 吸入改善試験陽性(1秒量改善率24%)にて気管支喘息と診断しその後ステロイド吸入等で治療, 喘息発作は見られなくなった. 2005年6月よりときどき少量の血痰が見られるようになった. 喀痰培養, 細胞診ともに有意な所見得られず, 腫瘍マーカーも正常範囲内であった. 2006年1月より禁煙するもその後も時々血痰は持続した. 4月気管支鏡検査にて左B1+2a+bの入口部に鮮紅色の毛細血管が集簇した印象の粘膜あり, 生検にてbronchial telangiectasiaと診断した. 身体所見上...

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 28; no. 6; p. 454
Main Authors 越智, 淳一, 藤井, 真弓, 谷口, 優子, 宮本, 優美, 塚田, 義一, 富永, 慎一郎, 大河内, 稔
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2006
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.28.6_454_1

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Summary:症例は70歳男性. 既往歴に特記すべきことなし. 喫煙歴は19歳から1日10本. 2004年12月初診. 吸入改善試験陽性(1秒量改善率24%)にて気管支喘息と診断しその後ステロイド吸入等で治療, 喘息発作は見られなくなった. 2005年6月よりときどき少量の血痰が見られるようになった. 喀痰培養, 細胞診ともに有意な所見得られず, 腫瘍マーカーも正常範囲内であった. 2006年1月より禁煙するもその後も時々血痰は持続した. 4月気管支鏡検査にて左B1+2a+bの入口部に鮮紅色の毛細血管が集簇した印象の粘膜あり, 生検にてbronchial telangiectasiaと診断した. 身体所見上, 他部位に毛細血管の拡張なく孤立性と考えた. 若干の文献的考察もあわせて報告する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.28.6_454_1