16.高悪性度胎児型肺腺癌の1切除例(第37回 日本呼吸器内視鏡学会東北支部会)

【症例】 64歳男性. 喫煙歴は30本/日×44年. 2009年8月の検診で左上肺野の異常影を指摘され当院呼吸器科紹介. 胸部CTで左S1+2に25mmの辺縁不整な結節影を認めた. 2010年1月に施行した気管支鏡検査では確定診断つかず, 外来で経過観察となった. 5ヵ月後の胸部CTで増大傾向がみられ, PETでも同部位にSUVmax5.6と集積を認め, 肺癌が否定できないため, 2011年2月に手術を施行した. 術中迅速診では腺癌と診断, 左上葉切除およびリンパ節郭清を施行した. 永久標本の病理診断で高悪性度胎児型肺腺癌と診断された. 【考察】 本代は比較的稀な組織型と考えられ, 若干の文献...

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 33; no. 5; p. 388
Main Authors 小野寺, 賢, 大浦, 裕之, 八重樫, 弘, 半田, 政志, 石田, 格, 冨地, 信和
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2011
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.33.5_388_6

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Summary:【症例】 64歳男性. 喫煙歴は30本/日×44年. 2009年8月の検診で左上肺野の異常影を指摘され当院呼吸器科紹介. 胸部CTで左S1+2に25mmの辺縁不整な結節影を認めた. 2010年1月に施行した気管支鏡検査では確定診断つかず, 外来で経過観察となった. 5ヵ月後の胸部CTで増大傾向がみられ, PETでも同部位にSUVmax5.6と集積を認め, 肺癌が否定できないため, 2011年2月に手術を施行した. 術中迅速診では腺癌と診断, 左上葉切除およびリンパ節郭清を施行した. 永久標本の病理診断で高悪性度胎児型肺腺癌と診断された. 【考察】 本代は比較的稀な組織型と考えられ, 若干の文献的考察を含めて報告する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.33.5_388_6