6.バーチャル内視鏡による気管支内視鏡挿入支援システムの有用性の検討(第27回 日本呼吸器内視鏡学会北海道支部会)

【背景】我々はバーチャル内視鏡によるシミュレーションあるいはナビゲーションと極細径気管支鏡を用いたCT透視下生検が肺末梢小型病変の診断に有用であることを報告してきた. 現在我々はオリンパスと共同開発中の気管支内視鏡挿入支援システムの有用性について検討中である. 【対象】2001年6月から2005年6月まで当科に入院した平均径20mm以下の肺末梢病変86症例, 88病変. 【結果】本法による診断率は67%と高い診断率が得られた. 前半27病変はバーチャル内視鏡をあらかじめ何度も見て, シミュレーションをした後に生検を行う方法であったが, 後半61病変は内視鏡画像の横にreal-timeにバーチャ...

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 28; no. 1; p. 76
Main Authors 本村, 文宏, 山崎, 浩一, 西川, 就, 山田, 範行, 横内, 浩, 菊地, 英毅, 西村, 正治, 品川, 尚文, 中舘, 恵, 小野寺, 裕也, 菊地, 順子, 朝比, 奈肇
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2006
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.28.1_76_2

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Summary:【背景】我々はバーチャル内視鏡によるシミュレーションあるいはナビゲーションと極細径気管支鏡を用いたCT透視下生検が肺末梢小型病変の診断に有用であることを報告してきた. 現在我々はオリンパスと共同開発中の気管支内視鏡挿入支援システムの有用性について検討中である. 【対象】2001年6月から2005年6月まで当科に入院した平均径20mm以下の肺末梢病変86症例, 88病変. 【結果】本法による診断率は67%と高い診断率が得られた. 前半27病変はバーチャル内視鏡をあらかじめ何度も見て, シミュレーションをした後に生検を行う方法であったが, 後半61病変は内視鏡画像の横にreal-timeにバーチャル気管支鏡画像を表示できるナビゲーションシステムの併用によるもので, 生検を開始するまでの時間が有意に短縮され, 総検査時間も25. 2分と有意に短縮できた. 問題点としてはCTのデータからバーチャル画像を作成する工程が不可欠であり, 当院ではこれまで全面的に放射線科医師によって作成されていることが挙げられる. 本法が広く普及するためにはバーチャル画像の自動作成が必要不可欠と考えられ, その対策についても検討した. 【結語】バーチャル内視鏡による気管支内視鏡挿入支援システムは, 検査時間を有意に短縮させた. 本法の普及のためには, バーチャル画像の自動作成が必須であると考えられた.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.28.1_76_2