4.サルコイドーシスに合併した自然軽快器質化肺炎の1例(第138回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)
症例は76歳, 女性. 主訴, 特になし. 2010年1月, 胸部CTにて両側肺門・縦隔リンパ節腫脹を指摘され, 当センターを紹介受診. 同リンパ節へのPET集積を認めたため, 縦隔リンパ節生検を施行. 非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を認め, サルコイドーシスの診断に至った. 経過観察中の2011年3月, 胸部X線にて右肺野主体に広範なすりガラス様陰影が出現, 精査加療目的で入院となった. 気管支鏡検査を施行, TBLBにてポリープ型腔内線維化巣・肺胞壁へのリンパ球と形質細胞浸潤を認め, 器質化肺炎(OP)と診断した. 診断後, 陰影は無治療で自然軽快し, 現在外来経過観察中である. サルコイドーシ...
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Published in | 気管支学 Vol. 33; no. 6; pp. 496 - 497 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2011
日本呼吸器内視鏡学会 |
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Summary: | 症例は76歳, 女性. 主訴, 特になし. 2010年1月, 胸部CTにて両側肺門・縦隔リンパ節腫脹を指摘され, 当センターを紹介受診. 同リンパ節へのPET集積を認めたため, 縦隔リンパ節生検を施行. 非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を認め, サルコイドーシスの診断に至った. 経過観察中の2011年3月, 胸部X線にて右肺野主体に広範なすりガラス様陰影が出現, 精査加療目的で入院となった. 気管支鏡検査を施行, TBLBにてポリープ型腔内線維化巣・肺胞壁へのリンパ球と形質細胞浸潤を認め, 器質化肺炎(OP)と診断した. 診断後, 陰影は無治療で自然軽快し, 現在外来経過観察中である. サルコイドーシスにおけるOP合併例は, 極めて希少である. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.33.6_496_5 |