20.強皮症を合併し,TBLBで診断し得た珪肺症の1例(第136回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)
76歳男性. 2010年6月頃より手指の腫脹, こわばり感を自覚. 徐々に悪化し, レイノー症状も出現したため当院膠原病内科を紹介受診し, 強皮症と診断された. 胸部X線で間質性肺炎が疑われたため, 呼吸器内科を紹介受診. 胸部CT上, 両側びまん性に小粒状影と一部間質影と胸膜肥厚, 及び石灰化を伴う肺門縦隔リンパ節腫大が認められた. TBLBを施行したところ明瞭なsilicotic noduleが認められた. 30~70歳まで, 主にセメントを使う現場で仕事に従事しておりアスベスト吸入歴も有していた. 職歴とTBLB所見から珪肺症と診断し, 強皮症は珪肺症に伴う病態と考えられた. 珪肺症と自...
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Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 33; no. 3; p. 213 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2011
日本呼吸器内視鏡学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
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ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
DOI | 10.18907/jjsre.33.3_213_4 |
Cover
Summary: | 76歳男性. 2010年6月頃より手指の腫脹, こわばり感を自覚. 徐々に悪化し, レイノー症状も出現したため当院膠原病内科を紹介受診し, 強皮症と診断された. 胸部X線で間質性肺炎が疑われたため, 呼吸器内科を紹介受診. 胸部CT上, 両側びまん性に小粒状影と一部間質影と胸膜肥厚, 及び石灰化を伴う肺門縦隔リンパ節腫大が認められた. TBLBを施行したところ明瞭なsilicotic noduleが認められた. 30~70歳まで, 主にセメントを使う現場で仕事に従事しておりアスベスト吸入歴も有していた. 職歴とTBLB所見から珪肺症と診断し, 強皮症は珪肺症に伴う病態と考えられた. 珪肺症と自己免疫性疾患の合併に関する文献的考察も含め報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.33.3_213_4 |