14.悪性褐色細胞腫転移による気道閉塞にDumonステントを留置した1例(第39回 日本呼吸器内視鏡学会中部支部会)

症例は47歳, 男性. 2004年悪性褐色細胞腫にて右副腎腫瘍摘出. 肺転移に対し, 2006年左上葉切除, 2008年左肺門部再発に放射線60Gy照射を行った. その間, 肝転移, 後腹膜転移にラジオ波治療などを繰り返した. 2010年4月, 咳および血痰にて受診. 左肺の完全虚脱を認め, 気管支鏡にて左主幹を閉塞する腫瘍を認めた. ステント留置目的に紹介転院. 全身麻酔下, 硬性・軟性鏡下に左主幹の腫瘍を高周波スネアで切離し, 膿性痰の多量排出後, 気道の開通を認めた. 直型Dumonステントを2本つなぐ形で留置した. 左肺の含気は回復し, 自覚症状が改善した....

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Published in気管支学 Vol. 32; no. 5; p. 479
Main Authors 船橋, 依理子, 堀, 和美, 岡, さおり, 坪井, 理恵, 足立, 崇, 龍華, 美咲, 村田, 直彦, 小暮, 啓人, 北川, 智余恵, 沖, 昌英, 坂, 英雄, 鈴木, 仁之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2010
日本呼吸器内視鏡学会
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Summary:症例は47歳, 男性. 2004年悪性褐色細胞腫にて右副腎腫瘍摘出. 肺転移に対し, 2006年左上葉切除, 2008年左肺門部再発に放射線60Gy照射を行った. その間, 肝転移, 後腹膜転移にラジオ波治療などを繰り返した. 2010年4月, 咳および血痰にて受診. 左肺の完全虚脱を認め, 気管支鏡にて左主幹を閉塞する腫瘍を認めた. ステント留置目的に紹介転院. 全身麻酔下, 硬性・軟性鏡下に左主幹の腫瘍を高周波スネアで切離し, 膿性痰の多量排出後, 気道の開通を認めた. 直型Dumonステントを2本つなぐ形で留置した. 左肺の含気は回復し, 自覚症状が改善した.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.32.5_479_3