11.気管支鏡による処置を必要とした気管支異物の4例(第41回 日本呼吸器内視鏡学会中部支部会)

症例1は84歳女性, 食事中に誤嚥し, 呼吸困難が持続するため来院. 胸部CTにて右気管支第2分岐部に径1cm程度の軟部影を認めた. 気管支鏡検査にて右中間幹に淡緑色の球形物を認めバスケット鉗子で除去した. 症例2は84歳女性, 歯科治療中に義歯が気道に入ったため紹介受診. 胸部CTで左下葉入口部に高吸収域を認めた. 気管支鏡検査にて左下葉支入口部に義歯を認め, 生検鉗子で義歯を除去した. 症例3は86歳男性, 歯科治療中に義歯を誤嚥し紹介受診. 胸部CT上右中間幹に義歯を認め, 生検鉗子で除去した. 症例4は84歳男性. 発熱とSpO2の低下を認め紹介受診. 胸部CTで左主気管支に金属濃度の...

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 33; no. 5; p. 379
Main Authors 美甘, 真史, 宍戸, 雄一郎, 須田, 隆文, 小川, 喜子, 秋田, 剛史, 藤井, 雅人, 朝田, 和博, 櫻井, 章吾, 白井, 敏博, 千田, 金吾
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2011
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.33.5_379_5

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Summary:症例1は84歳女性, 食事中に誤嚥し, 呼吸困難が持続するため来院. 胸部CTにて右気管支第2分岐部に径1cm程度の軟部影を認めた. 気管支鏡検査にて右中間幹に淡緑色の球形物を認めバスケット鉗子で除去した. 症例2は84歳女性, 歯科治療中に義歯が気道に入ったため紹介受診. 胸部CTで左下葉入口部に高吸収域を認めた. 気管支鏡検査にて左下葉支入口部に義歯を認め, 生検鉗子で義歯を除去した. 症例3は86歳男性, 歯科治療中に義歯を誤嚥し紹介受診. 胸部CT上右中間幹に義歯を認め, 生検鉗子で除去した. 症例4は84歳男性. 発熱とSpO2の低下を認め紹介受診. 胸部CTで左主気管支に金属濃度の陰影と左上葉肺炎を認めた. 抗生剤加療後入院第3病日に気管支鏡検査を施行したが, 異物を認めなかった. 腹部CTにて下行結腸に異物を認め, 5日後に高圧浣腸にて義歯を回収した. 気管支異物の4例を文献的考察を加えて報告する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.33.5_379_5