24. 当院におけるSAFE3000の使用経験(第16回日本呼吸器内視鏡学会中国四国支部会)

「はじめに」正常気道粘膜に450nm前後の(青色領域)波長光で励起すると520nm程度の(緑色領域)波長を有する自家蛍光を発するが, 癌病巣および異型病変では自家蛍光が減弱している. この自家蛍光の差を観察して病変部位を評価するのが蛍光気管支鏡である. SAFE3000はビデオエンドスコープで, 蛍光観察でも解像度の高い画像を得ることが可能である. Twin Modeでは, 白色光による観察と蛍光観察が同時に行える. 今回蛍光気管支鏡SAFE3000を使用する機会を得たので報告する. 【対象】2007年9月からSAFE3000を用いて気管支鏡検査を施行した6例. 【結果】症例の内訳は中枢型肺癌...

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 30; no. 3; p. 161
Main Authors 滝沢, 宏光, 先山, 正二, 宇山, 攻, 丹黒, 章, 監崎, 孝一郎, 近藤, 和也, 松岡, 永, 鳥羽, 博明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2008
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.30.3_161_3

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Summary:「はじめに」正常気道粘膜に450nm前後の(青色領域)波長光で励起すると520nm程度の(緑色領域)波長を有する自家蛍光を発するが, 癌病巣および異型病変では自家蛍光が減弱している. この自家蛍光の差を観察して病変部位を評価するのが蛍光気管支鏡である. SAFE3000はビデオエンドスコープで, 蛍光観察でも解像度の高い画像を得ることが可能である. Twin Modeでは, 白色光による観察と蛍光観察が同時に行える. 今回蛍光気管支鏡SAFE3000を使用する機会を得たので報告する. 【対象】2007年9月からSAFE3000を用いて気管支鏡検査を施行した6例. 【結果】症例の内訳は中枢型肺癌疑い1例, 末梢型肺癌疑い3例, 術後経過観察1例, 食道癌気管浸潤疑い1例. 全6例のうち蛍光観察で異常を認めたのは2例. 【考察】Twin Modeでの同時観察では白色光と蛍光の比較が容易であることや, 検査時間の短縮されること, また出血で自家蛍光が減弱しても診断可能であることが利点であった. 【結果】SAFE3000は中枢型の早期病変の同定に有用であり, 検査時間を短縮することが可能であった.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.30.3_161_3