5.胸部CT無所見でGaシンチグラムにて両側肺に集積を認め,BAL&TBLBで確診のついた2例(第78回 日本呼吸器内視鏡学会近畿支部会)
胸部CT無所見でGaシンチにて両側肺集積を認め, 診断に難渋した2例を経験した. 【症例1】32歳男性. 2005年6月より発熱を認め, 全身倦怠感も伴うようになったため当院受診. LDH, KL-6の上昇, 拡散能低下を認め, 胸部CTは無所見Gaシンチにて両側肺に集積を認めた. BAL&TBLBでカリニ肺炎の診断を得た. 【症例2】45歳男性. 2004年10月より全身倦怠感, 手のこわばりが出現し, 関節リウマチの診断でNSAIDs投与されていた. 2005年8月より発熱を認め, ステロイド内服で一旦症状改善するも, 再び発熱が持続するため当院受診LDH, KL-6の上昇, 拡散...
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Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 28; no. 1; pp. 80 - 81 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2006
日本呼吸器内視鏡学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
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ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
DOI | 10.18907/jjsre.28.1_80_5 |
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Summary: | 胸部CT無所見でGaシンチにて両側肺集積を認め, 診断に難渋した2例を経験した. 【症例1】32歳男性. 2005年6月より発熱を認め, 全身倦怠感も伴うようになったため当院受診. LDH, KL-6の上昇, 拡散能低下を認め, 胸部CTは無所見Gaシンチにて両側肺に集積を認めた. BAL&TBLBでカリニ肺炎の診断を得た. 【症例2】45歳男性. 2004年10月より全身倦怠感, 手のこわばりが出現し, 関節リウマチの診断でNSAIDs投与されていた. 2005年8月より発熱を認め, ステロイド内服で一旦症状改善するも, 再び発熱が持続するため当院受診LDH, KL-6の上昇, 拡散能の低下を認め, 胸部CTは無所見. Gaシンチにて両側肺に集積を認めた. BAL&TBLBで血管内リンパ腫の診断を得た. 【結語】今回の2症例は同年代で類似の病歴を有したにもかかわらず全く異なる診断を得た. このようにBAL&TBLBは診断に有用である. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.28.1_80_5 |